こんにちは~!かもめです。
このサイトを見つけてくださってありがとうございます。
今回紹介するレクは ”新聞徒競走” です。
10月はスポーツの日(旧 体育の日)のある月!
ということで、施設の行事で運動会を予定しているところもあると思います(もう終わったところが多いかもしれませんが💦)
行事で運動会をしないところでも、スポーツの秋をテーマにレクを考える時に取り入れてみませんか?
準備物がほとんどなく、新聞紙さえあればできますよ!
新聞徒競走とは?
運動会で定番の徒競走を座ってできるように工夫したものです。
新聞紙を半分の大きさに切って、つなぎ合わせたものを足でたぐり寄せます。
一番早く端っこまでたぐり寄せたらゴール!です。
準備に新聞をつなぎ合わせる事が必要ですが、実際にやってみると皆さん必死に足を動かされて盛り上がります。
効果・メリット
新聞徒競走には以下のような効果・メリットがあります。
- 足を動かすことで運動機能を高める
- スタートの掛け声を待つことで集中力を高め
- 同じチームの人を応援することで一体感を感じられる
- 頑張って取り組むことで達成感や楽しさを感じられる
- 昔の思い出話をするきっかけになる
- コミュニケーションをとることができる
- 声を出すことで呼吸器や口腔機能の維持向上につながる
- 人との競争なのでやる気を持って参加してもらいやすい
- 椅子に座ったままでおこなえる
注意点・デメリット
以下の点に注意して行います。
- 転倒転落につながらないように、姿勢を整えてからゲームに参加してもらう
- 片麻痺のある人や力の弱い人には、新聞の長さ調節などの工夫をする
- 片麻痺の人は麻痺側にぶつからないように、足を職員が支えるなど工夫する
- 勝ち負けを争うので、負けた人にも活躍した部分を紹介し、嫌な思いをしないようにする
- ルール説明を丁寧におこない、職員が見本をおこなう
- ゲームに参加したくない人には無理強いせず、その人に合わせた過ごし方をしてもらう
新聞徒競走をやってみよう!
新聞が破れることも想定して、予備を作っておいたほうがいいかもしれません。
時間・人数の目安
20~30分程度・6~20人程度を想定しています。
準備物
- 新聞紙をつないだもの : 4人分
*新聞を中央で半分に切り、長い方に4枚つないでいきます。この時新聞の幅が椅子の脚・車椅子のタイヤの幅より狭くなるように確認します。 - ホワイトボード : 1枚
*ルール説明と得点管理用
やり方
①利用者様に赤チームと白チーム青チームに分かれて、それぞれチームごとに分かれて座ってもらいます。
*中央部に選手用の椅子を3つ横並びにして置きます。
*3つの椅子の前には空間を開けておきます。
②今から ”新聞徒競走” をおこなうことを伝えて、ルール説明をします。
- チーム戦です
- 各チームの代表者は中央においた3つの競技用の椅子に座ってもらいます
- 新聞紙をつなげたものを足元に設置します
- 「よーいスタート!」 の掛け声とともに、足元の新聞紙をたぐり寄せます
- 新聞紙をたぐって後ろへ送り、反対の端まできたらゴールです
- 1位のチームには3点、2位のチームには2点、3位のチームには1点が入ります
- 最後に得点が一番高かったチームが優勝です!
③運動会風に準備体操をおこないます。
*簡単なラジオ体操やストレッチで大丈夫です。
④職員が見本をおこないます。
ここで、どの職員が1位になるか予想してもらうと盛り上がりやすいです!
⑤利用者様に実際にゲームをおこなってもらいます。
*各チーム一人づつ、中央の椅子にすわってもらいます。新聞紙を設置して徒競走をおこないます。
*認知症などあっておこなうのが難しい人には、職員が横について横について一緒におこないます。
*同じチームの人に声援を送ってください! と伝えると、皆様自分ごととして参加されます!
⑥全員競技を終えたら終了です。
ポイントを整理して優勝チームを発表します。
⑦優勝チームのメンバーや、いい走りをしていた人などインタビューをして感想をみんなで話し合う雰囲気を作ります。
⑧最後にクールダウンのために、ストレッチや深呼吸をおこないます。
利用者様の反応は?
初めは、声援がほとんどありませんでしたが、
「同じチームの人に応援をしてみましょう!」
と声をかけたところから、皆様同じチームの人を応援して、徐々に盛り上がりがっていきました。
最後の方はチームの得点が拮抗しており、特に盛り上がりました。
個人競技だと、この盛り上がりはなかなかできないです。
チームメンバーに応援してもらえているという感覚が、やる気に繋がっているのだと感じました。
特に女性は一体感を感じられると楽しそうにしてくださいます!
子供の頃の運動会の話にもつながり、ワイワイと話にも花が咲きました!
おとなになると、人と走って競争する体験はほとんどなくなると思います(マラソンなど長距離走ならあるかもしれませんが)
実際に走るというわけにはいきませんでしたが、走るに近いやり方で、少し童心に戻ってもらえたみたいです。
最後に
やってみて、予想していた以上に本気で取り組まれる人が多くて、かなり新聞が傷んでしまいました。
(最後まで新聞が保つか心配でした💦)
また、激しく足を動かされるので、バランスを崩される可能性も高いと感じました。
新聞を後ろに送ってたぐり寄せるという性質上、両足が浮いている瞬間も出てきます。
ルール説明のところで、「バランスを崩さないように手で椅子の肘掛けを持ってください」 という必要があったと反省しました。また、
安全におこなえるように、職員はしっかり利用者様のそばに付いていることが必要だと改めて感じました。
楽しんでレクをしてもらうためには、安全第一です。
もし ”新聞徒競走” をレクとして取り入れられる時には、気をつけてほしいと思います。
それでも・・・ 新聞徒競走では盛り上がってもらいました!
本当に良かったです。
競争かつチーム戦はやる気と一体感を感じられるいい方法の一つだと思います。
今まで行ったことのあるレクでも、ちょっと形式を変えたら新鮮におこなえるかもしれませんよ!
さあ、レッツトライ!