デイで指先を使ってモノ作りをしてほしい時のレクリエーション * モビールづくり

手先を使うレク

デイサービス内部の飾り付けや壁絵づくりを毎月頑張っておられるところは多いと思います。

かもめの勤めるデイサービスは少し古めの建物なので、飾り付けをすることでふるさを感じないように工夫してみたり、女性利用者様が多いことから可愛い雰囲気を出せるようにと心がけています。

飾り付けの中でも目を引きやすいものの1つに天井飾りがあります。

座っていると真上の天井は目に入りにくいですが、ちょっと遠くへ視線を移すと途端に天井まで目に入るようになります。そして、フロアはテーブルや椅子、小物がたくさんおいてあり、意外と広いスペースが取りにくいですが、天井は明かりやクーラーがあるところ以外はだだっ広い空間が広がっているだけのところが多いと思います。

天井がコンクリートの打ち付けなど飾りをつけるのが難しいところは別ですが、天井飾りをつけるだけで、施設全体が華やかな印象になります。

しかし、職員のみで天井飾りを定期的に作って交換するのはとても手間がかかると思います。

そこで・・・利用者様も巻き込んでレクリエーションとしてしまいましょう
自分で作った天井飾りを見るたびに利用者様も満足した気持ちになったり、次に作りたいものを伝えてくれたりするかもしれません。

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モビールとは?

モビールと聞いてピンとくるでしょうか?
同じ室内飾りのガーランドならば聞いたことがあるけれど、モビールは聞いたことがないよ!という方もいるかも知れません。でも、言葉を聞いたことがなくても、見たことのある方はきっと多いと思います。
実際に映像でご用意できればよかったのですが、ここではウィキペディアから引用してみます。

モビール: mobile[moʊˈbiːl]、モバイル、モービル)は、動く彫刻キネティック・アート)の一種。注記: 彫刻のmobileは日本ではモビールと呼ばれることが多い。これは、フランス語の発音に由来する呼び方である。一部、知育玩具の商標としてモービルが使用されている。
プラスチック、金属板、薄い木の板のような軽い素材を、糸や棒で吊るし、特定の位置でバランスを取って安定するようにしたものである。おのおのの部材は一箇所だけで吊られているので回転しやすく、風や人の手で揺り動かすと、複雑に予想しがたいような形に変化する。芸術品としての価値も高いが、多くの安価なものがインテリア知育玩具として使用されている。
デンマークでは古くから室内装飾として用いられてきたが、アメリカの彫刻家のアレクサンダー・カルダーが、芸術作品としてのモビールを創始したことで知られている。1930年ピエト・モンドリアン抽象画にインスピレーションを得たカルダーは、1932年に動く抽象画としてモビールを発表し、高い評価を得た。当初は彼のモビールは床置き式であり機械仕掛けであったがやがて風の力で揺れるものへ変わり、さらに宙に浮かぶ図形を作りたいと模索した結果、天井から吊るすモビールが出来上がった。これには日本の風鈴を始めさまざまなものの影響を指摘する説があるが定かではない。
モビール(mobile)という名前は、マルセル・デュシャンがアレクサンダー・カルダーの動く彫刻を表現するために考案した名称である。
   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「モビール」2020.8

ちょっと長いですね。簡単に言うと

モビールとは北欧由来の窓や天井から吊るす飾りの1つで、天秤の様な形をしたもののことです。

レクリエーションとしてどんな効果がある?

モビールづくりはなんと言っても指先を使います。ハサミやノリ、パンチ、ホッチキス等を使い、また、紐を結んだりすることで、脳を活性化させることができます。
そして、脳を使うということは認知症の予防や進行防止にもなります。

モビールのモチーフにカラーペーパーを使うことでとてもかわいく、カラフルとなり、視覚的な楽しみもつながります。
イラストを使用するときでも可愛いものやかっこいいものを選んだりすると目で見て楽しめます。

”モビール”という普段聞き慣れない言葉に触れることで新しい知識に触れ、新鮮さを感じてもらうことができます。
また、自分で今まで作った事の無いものを作るワクワク感を感じてもらうことができます。

作る過程では利用者様同士や職員とのコミュニケーションを図ることができます。
相談しあったり、工夫した点を話し合ったりして、リフレッシュでき楽しさに繋がります。

実際に作ったものを飾ることにより達成感や施設内における自分の役割を感じてもらい、自己肯定感を高めます。

楽しい時間を過ごしたことで、生活の質(QOL)が上がり、心身の安定に繋がります。

モビールは出来上がったらとても可愛いので、施設全体の雰囲気が柔らかく、明るくなります。
また、季節を感じさせるものをモチーフにすることで季節感を出すこともできます。

レクリエーションとして行う時の注意点!

個人によって器用さや好きなこと、得意なことは違います。やりたくない方に無理強いはしないように気をつけます。
特に片麻痺のある方、更に麻痺側が利き手側だった方は、ハサミなどを使うのは難しかったりします。
全員に同じ作業をしてもらうのではなく、カラーペーパーの色の組み合わせを決める係の人、ハサミで切る係の人、ノリを塗る係の人、紐を通す係の人など役割を分けて、一人ひとりにあった役割を作り、勧めることが大切です。

作る際にはハサミ、パンチ、ホッチキス等を使います。正しく使えば危なくないのですが、認知症がある方や、力が弱くて持ち方が自己流になってしまう方には、職員がそばについて安全に使えるように見守ります。

作って貰う前に完成形や作り方をしっかり説明することも大切です。モビール自体の形は知っていても、モチーフの作り方まで知っている方は多くないと思いますので、作りかけの状態のモチーフをあえて見本として置いておくことで、作業の工程や自分のしている役割がどんな意味を持つか知ってもらい、参加意欲を持ってもらいましょう。

ハサミなど細かい作業があるため、集中力が必要となります。途中で息抜きの時間を作ったり、他の方の作業を紹介してみて過集中にならないように注意します。

準備物

  • カラーペーパー : 5~6色 ✕ 5~6枚づつ (作るモチーフの数による)
  • ハサミ : ハサミを使ってもらいたい人の人数分
  • ノリ(両面テープ) : 人数分
  • ホッチキス : 2~3個
  • テープ : 2~3台
  • 紐(どんなものでもOK) : 2~3種類を一巻きづつ
  • パンチ : 1個
  • モチーフ用の型紙 : 5~7種類
  • 割り箸 : 人数分 ✕ 2~3本
  • ストロー : 割り箸と同じ本数

やり方

①利用者様にテーブルに付いてもらい、モビールとは何かを説明し、出来上がり見本を紹介します

②カラーペーパーと型紙を配り、どの形を作りたいか一人ひとりに選んでもらいます

③型紙をテープでカラーペーパーに貼り、その型紙に沿ってカラーペーパーを切ってもらいます
 *1つのモチーフに型が3枚いるため、2,3種類のカラーペーパーを使って型を切り抜いてもらったほうがカラフルできれいです

④型紙は左右対象になっているため、その中心で半分に折ってもらいます

⑤カラーペーパーの中心をあわせて3枚重ねにします

⑥中心線に添うように、ホッチキスで3枚をとじていきます

⑦モチーフの上部の中心にパンチで穴を開けます

⑧各ペーパーが均等に分かれるように開きます

⑨⑦で開けたパンチの穴に紐を通します

⑩ストローの中に割り箸を入れます。
 そのストローの両端にモチーフのついた紐をそれぞれ結びつけます

⑪ストローの中心辺りに天井から吊るすための紐を結びつけます
 *紐を持った時に左右のモチーフのバランスが保てる位置を決めてテープなどでしっかり固定します

⑫完成です 利用者様と一緒に吊るす場所を決めたり、実際に飾っての感想を話し合ってみましょう

⑬最後に姿勢が凝り固まらないように、軽く深呼吸とともに伸びをしたり、ストレッチなどをします

利用者様の反応は?

モノ作りが好きな方と好きでない方とで反応がくっきりと別れました。

好きな方はどんなものを作るのかと楽しそうな表情でしたが、嫌いな方は「しない!」と言って席を立ってしまわれました💦しばらくして帰ってこられたけれど、見ることに徹されていました。
したくないと言われる方には、作っているところを見て楽しんでもらうという方法でも良いと思います。

残念ながら今回はレクリエーションの時間内では完成に持ち込めませんでした。
ですが、今回行った作業の範囲内で言うと、ハサミで型を切り抜くという作業に皆さん集中して取り組んでおられました。

完成したら、その時の様子もご紹介しようと思います。

ちなみに、注意点のところでも書きましたが、モチーフの作り方のイメージができていないとなんのためにこの作業をしているのかわからなくなります。
かもめが説明した時には作りかけのモチーフを用意していなかったため、最初口で工程を説明するのに四苦八苦しました。
利用者様もどんな事をしたら良いのかイメージしにくかったようです。

実際に1つ出来上がってみると、「ああ、そうなるのね!」と納得されていました。

もしもモビール作りに挑戦するときにはぜひ、ひと手間かけて見本をつくっておくことをお勧めします!!!

後日、作ったモチーフを紐でつなぎ完成させました!

飾ったのを見て、とてもカラフルで利用者さまは大満足!
でも・・・。それ以上に職員の方が満足していたかもしれません😊
風が吹くとくるくるとモチーフが回って、飽きません。

参考サイトや素材のダウンロードができるところ

モビールは自由に型を自作しても楽しいですが、デザイン、ナニソレオイシイノ?状態のかもめは自作するよりも先人たちの力を借りる選択をしました。

実際モビールのダウンロードができるサイトは沢山あります。その中でも今回かもめが利用させてもらったサイト様を紹介しようと思います。

キナリノ

MOBILE CRÉDITOS NA FOTO

シロクマノート

HAPPY BIRTHDAY PROJECT

old78sさん

ちびむすドリル

モビールの型紙は切り絵のやり方を参考にしたり、無料のイラストを形のみ参考にしたり、いっそイラストを切り抜いてモビールのモチーフにしてみても良いと思います。
また、紙のモチーフだけでなく布で作った人形をモチーフにしてみたり、発泡スチロールを立体的に切り取って形を作ったものをモチーフにしてみたり・・・。

やり方は職員さんのアイディア次第で無限大です。定期的にモビールを交換する予定で、利用者様に作ってもらう時には様々なやり方を取り入れいくと新鮮な気持ちで取り組んでもらえると思います。

最後に

この度は完成には至りませんでしたが、1つモチーフができて、皆さん可愛い!とおっしゃっていました。飾った時にはきっと華やかになると思います。
完成はしなくても、完成した様子を想像する時間を持つのも次回への楽しみに繋げることになるかもしれません(と、自分の中で言い訳しています)

利用者さまにとっても、職員にとっても、いつも通っているデイサービスが、おしゃれで楽しそうな空間になるなるように、ぜひ挑戦してみてほしいと思っています。

さあ、レッツトライ!

コメント

  1. […] […]

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